Report of World Computer Business 1998

written by 8864 (Kou Sigei)

このレポートは、 1998年のコアアースのコンピュータビジネス界におけるトピックを解説するものである。

2000年問題

以前より我が社の研究者達は、 コンピュータに大規模に依存する社会を 存続させていくだけのテクノロジーおよび社会アクシオムが コアアースに欠けていると指摘してきた。 いわゆる2000年問題も、この矛盾が表面化したものであると考えられる。

西暦2000年を目前として、コアアースのコンピュータベンダは、 ソフトウェアを2000年問題に対応させるためにパッチを当てる作業に追われている。 しかし、この対応が機能するかは甚だ疑問である。 かつてヒューマンエラーによって年号にメモリを割り当てなかったということは あくまで表面的な因果関係であり、 2000年問題の真の原因はそこではなくアクシオムの低さにあるためである。 90年代に入ってからプログラムされたはずの WindowsNT 4.0 も 2000年問題を抱えていたということは、 Microsoft 社もこのリアリティの問題をクリアできなかったことを意味している。

我々の予測チームは、コアアースのコンピュータシステムの約半数が 西暦2000年1月1日にダウンすると予測している。 コアアースの専門家は、空港管制・原子力発電所・戦略核兵器コントロールのダウン によって大災害が起きるというシナリオについて可能性は低いと見ているが、 我々の予測チームはこれらの危険についても警告を発している。

しかし一方、2000年問題は我が社にとって大きなビジネスチャンスでもある。 我が社は、既存の社内システムを2000年問題対応に改造するというサービスを 一般企業向けに格安で提供することによって、 各社の社内システムに情報収集プローブを気づかれないうちに埋め込む機会を 手にすることができる。

2000年問題がサイバー教皇領のゴッドネットにどのような影響を与えるかは 現時点ではまだ判明していない。 サイバー教皇領は2000年問題をクリアするのに十分な技術アクシオムを有しているが、 千年紀の終わりはマグナ・ヴェリタの迷信的なリアリティに 予測不可能な影響をもたらす可能性がある。 もしゴッドネット全体がダウンした場合、 それによって引き起こされる災害はコアアースよりも桁違いに激しいものになると 予想される

Linux

フィンランド人 Linus Torvalds が1991年に開発を始めた UNIX コンパチブルの OS Linux は、コアアースの奇跡と言っても過言ではない。 コアアースの低いテクノロジーアクシオムの下で作られたこの OS は、 ソフトウェア工学的に見て随所に問題を抱えているにも関わらず、 安定して動作し、高いパフォーマンスを発揮する。 この現象を説明できる可能性としては、

  1. Linus がポシビリティ能力者である
  2. 何らかのエターニティ・シャードが開発過程に関係していた
  3. Linux コミュニティによって信仰の奇跡が働いた
のいずれかを仮定しなければならない。 しかも驚くべきことに、この Linux は無料で配布されているのである。 マーケットプレースの常識では全く考えることができない。

OS として公平に採点した場合、 Linux は Microsoft の WindowsNT よりも遥かに優れたプロダクトである。 1998年後半、多くのコアアースのコンピュータベンダが Linux へのサポートを表明したが、 これは懸念すべき状況であると言える。 Linux は性能の劣る CPU の上でも十分な性能を発揮するため、 コアアースのコンピュータでも技術アクシオム24のマーケットプレース製品とも 十分な競争力を持てるようになる。

我が社としては、この潜在的な危険性に対処するため、 Linux へのサポートを表明し、 Linux の中心的なディストリビューション・メーカーである Red Hat Software に出資を行い、 これを通じて Linux コミュニティを陰からコントロールすべきであろう。 ただし Linux へのサポートは、我が社と Microsoft との関係を悪化させる可能性もあるので、 十分な注意が必要である。

Microsoft vs 司法省

1998年アメリカ司法省は Microsoft 社を、 独占的な営業手法で反トラスト法に違反しているとしてワシントンの連邦裁に告訴した。 当初の専門家の予測に反し、 司法省側弁護士 David Boies はその底知れぬ有能さを発揮し、 Microsoft を守勢に追いやっている。 1999年1月の段階では、Microsoft 勝訴の可能性は極めて小さいと判断せざるを得ない。 Microsoft 側弁護士は、一審での勝訴を諦め、 最高裁までの上告による時間稼ぎに戦略を転換したと見られる。

Microsoft の上告はほぼ確実なため、 一審での判決が我々のビジネスに影響することはほとんど無いと予測される。 最高裁の判決が出るまでには、我々はコアアースの征服を完了している予定である。 しかし、この裁判によって Microsoft への悪評が広がり、 Microsoft 製品の販売に支障をきたすような状況になった場合には、 我が社としても Microsoft 社との提携を再検討する必要がある。

Windows2000

Microsoft についての悪いニュースがもう一つ。 1998年、Microsoft よりリリースが予定されていた WindowsNT 5.0 は、 延期に次ぐ延期を繰り返した。 1999年1月現在、Windows2000 と名前を変えたこのプロダクトは、 西暦2000年内の出荷が予定されている。 この出荷の遅れについてコアアースの専門家は、 Microsoft の開発能力の欠如を原因として挙げているが、 真の原因は別のところにある。 すなわち、Windows2000 は、あまりにも巨大で複雑になりすぎ、 今や技術アクシオム23 のコアアースのリアリティでは動作できなくなっているのである。

Microsoft は我が社との提携によって技術アクシオム24の開発環境を手に入れることができるため、 製品開発はなんとか2000年内に終了できるであろう。 しかしそれでも、 ユーザが Windows2000 を動かすために やはり技術アクシオム24が必要であることにはかわりが無く、 その結果多数のユーザが Windows2000 を動かそうとしてディスコネクトしてしまうことになる。 これを防ぐためには、Windows2000 はニッポンテックのレルム内でのみ販売すべきである。 幸い、Windows2000 の実際のリリースまでにはかなりの時間があり、 我々はレルムをもっと拡大することが可能であろう。

Apple and Macintosh

1997年、我々の市場アナリストは、Apple が市場シェアを失いつづけるだろうと予測した。 しかし現実には、Apple は iMac の成功によって市場シェアを大幅に回復した。 1997年に Apple が我が社に対して非公式に出資の依頼を行ってきとき これを断ったことは、我が社にとって最大級の失敗であったと言わざるを得ない。 Apple 凋落を予測したアナリストは、昨年のクリスマスに自殺している。



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